公務員の仕事 公務員試験

県庁の志望動機として「観光」は使える?実際の仕事や民間との違い

※この記事にはプロモーションが含まれています。

  1. HOME >
  2. 公務員の仕事 >

県庁の志望動機として「観光」は使える?実際の仕事や民間との違い

EYE公務員試験予備校

最終合格率78%を誇る予備校。学習計画などの個別相談が充実しているほか、対面・個別ブース・オンラインと受講形態も自分に合ったものを選択できます。

2300011_s

県庁を受験する志望動機を考える際、

「地元に人を呼んで盛り上げたい」

「魅力を外の人たちに広めたい」

観光に携わることを挙げる人も多いと思います。

しかし、県庁の観光の仕事は、旅行会社と違うのはもちろん、市町村の役場ともやっていることが少し違います。

そういったことを知っていると、志望動機にも深みが出てきます。

今回は実際に県庁で働いている身から、県の観光に携わることについてお伝えできればと思います。

県庁で実際にやっている観光の仕事

役所が行う観光の仕事というと、地元の名所のPRが浮かぶのではないでしょうか?

そういったことを行うのが観光課という部署です。

僕の県では観光課ですが、県によっては観光企画課とか、観光部として部があったりもしますね。

例えば、県の中のエリアを県外へアピールするためのイベントを企画したりもしています。

鉄道会社とタッグを組んでのイベントなどは規模も大きく、県で観光の仕事をする醍醐味があると思いますね。

県の名産を県外や海外へ売り込むような仕事もあります。

農業の部署や企業支援の部署と連携しながら、県外から人を呼び込む仕事も、県だからこその規模の「観光」の仕事です。

物をアピールすることで、それをきっかけに県を訪れる人を増やす視点も持てるといいですね。

また、観光とは別に広報を担当する部署もあります。

テレビラジオを使って、県の事業をPRしたり、広報誌をつくったりしているような課です。

観光地やイベントに限らない仕事ですが、県全体のPRを考えるなかで、どう観光を扱っていくかを考えることも重要な仕事です。

その他にも県内の鉄道やバスなどの交通機関を支援することも観光に繋がります。

道路の整備をする土木の部門も、観光地へのアクセスを考える上でとても重要です。

観光というと、名所へのツアーが浮かびますが、それ以外の分野でも県は広く観光に繋がる仕事を持っていることがわかります。

民間企業との違い

民間企業で観光に関わる仕事というと

JTBやHISのような旅行会社がまず浮かぶと思います。

こういった会社では旅行をパッケージにして販売したり、添乗なども含めてコーディネートすることが主になっています。

県庁も旅行会社も観光地をPRするという点では変わりありませんね。

違いを挙げるとしたら、県庁は県という一つの地域のなかで売りを探し、人を呼び込まなくてはならないという点があると思います。

京都や東京のような明らかに日本一のものがある都市は、ある程度何もしなくても人は集まってきます。

しかしそうではない県で人を呼び込むということはなかなか難しいもの。

言うなれば

・売れない商品を売り込むのが県庁

・売れる商品をたくさん売るのが民間企業

かなと思います。

(新しい旅行を生み出すクリエイティブな企業もありますが)

「正直観光地もパッとしないな…」と僕は地元のことを思っています。

が、そんな中でも話題を生むために奮闘する公務員がたくさんいます。

ドラマのロケ地、アニメの聖地、パッとしない県に話題を生みだし、人を呼ぶことが出来たらこんなに楽しい仕事はないですよね。

利益を求める企業じゃないからこそできることが、県庁の観光には詰まっていると思います。

市役所との違い

個々の観光地に人を呼ぶことは市町村の役目である

これが基本的な考え方だと思います。

では県庁は何をするのか?

それは市町村をまたぐエリアとして観光を売り込むことです。

A市にある遺産を見て、B町の名産を食べて…

一つひとつの市ではパワーの足りないスポットも、複数になると魅力が増す場合があると思います。

昔の街道を巡るプランや、寺を巡礼するような観光も市町村をまたぐので県庁がリーダーになってPRしていく必要がありますよね。

また、それぞれの市の取り組みをサポートするのも県庁の大切な仕事です。

最近は田舎への移住プロモーションなどに県が補助金を出しているパターンが多いですね。

市がかけたお金の半分を県庁が出しているようなことが多々あります。

「こういう取り組みに500万円まで出しますよー!」

と市町村に呼び掛けて背中を押し、県全体の機運を高めていくのも仕事です。

一つのスポットに集中してPRするのも面白いですが、広く県を売り込み、市町村をサポートする仕事は規模も大きくやりがいがありますね。

志望動機の例文

県庁での観光の仕事が、市町村のサポートであるという視点で志望動機を組み立てると、例えばこんな内容が考えられます。

・○○県内には多くの優れた観光スポットがある。

・ただ、小さな市や町ではPRしきれず、埋もれているような資源もまだあるように感じている。

・ひとつひとつでは小さな資源でも、それらを掛け合わせればとても魅力的なエリアになる。

・県庁でそれらの魅力をつなぎ合わせ、すでにあるもので新たな魅力を生み出す、そんな仕事をしてみたい。

また、観光という視点から、ほかの要素にも影響を与えるという内容も、やりたい仕事として面白いかもしれません。

・観光をPRすることで、県の魅力や知名度は上がる。

・そこに留まらず、移住者が増えたり、民間企業が県内での取り組みや設備投資を増やしたり…幅広い面でプラスの影響を起こすことができる。

・県には少子高齢化や財政など様々な課題がある。

・すでにある観光資源をもとに、それらの課題の解決にも繋げられる観光の仕事に魅力を感じた。

これらのように、県としての役割をしっかり理解したうえで観光への熱意を語れると良い印象だと思います

ぜひこういった目線を持って今一度入りたい県での取り組みを調べなおしてみてください!

その他の志望動機の例文

やりたい仕事や志望先が絞り切れていない方は、次の記事でその他の具体例を紹介しています。

違った視点の動機をいくつか見てみるのも必ず役に立ちます。

色々な角度から公務員の仕事を見つめて、うまく志望動機を表現できるようになることを祈っています!

 

模擬面接を受けない人はこの本だけ読む!

模擬面接を受けない人は、「9割受かる」の本だけ読んでおきましょう。

飛び道具的な裏ワザがあるわけではありませんが、この本の内容をきっちり実践できれば合格はかなり近いと思います。

面接の座席配置の例などが載っていることなど、「あ、それ知りたかった」という内容が多くあり、とても役に立ちます。

まずはこの本をひと通り読んで、不安があれば模擬面接を考えてみるのもいいでしょう。

  • この記事を書いた人

かもしま

◇現役の県庁職員
◇公務員の前は民間企業(不動産)勤務
◇県庁採用試験は1ケタ順位合格
◇1児の父として子育てに奮闘中!

-公務員の仕事, 公務員試験

© 2024 こうむプラス.com