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こんにちは。

公務員試験を受けるにあたって、試験日程の違う都庁と県庁で迷う方も多いと思います。



もしかしたら、試験の日程や内容を見て、受験先を考えることでいっぱいいっぱいかもしれません。


試験自体は方式と日程が違うくらいですが、都庁と県庁は働くうえで異なってくることがとても多くあります



今回は実際に県庁で働く身として感じる、都庁と県庁の違いについてお伝えしたいと思います。


就職先や受験先を決める際や、志望動機を考えるうえでの参考になればうれしいです!







仕事の規模の違い



まず大きく違うのは仕事の規模です。
正確に言えば予算の規模かもしれません。


令和2年度の当初予算の金額を比べてみると

東京都  7兆3,500億円
神奈川県 1兆9,300億円

(一般会計予算)


と、関東No.2と名高い神奈川県でも大きな差があります。



予算が多いということは、

・やっている事業が多い
・やっている事業にかけるお金が多い


ということ。


もちろん職員の数も多いので、一人一人の労力としては金額ほどの差はないですが、仕事の成果として見えるものは当然規模が大きいものになります。



たとえば、新型コロナウイルスの対応でも、東京都は国の補正予算よりも早く大々的な対策を打ち出しました。


お金のある都庁では、僕のいるような県庁よりも思い切って政策を進めることができると感じます。

これはバイタリティのある人にとってはとても魅力です。



また、

「俺、何十億円の事業をやっててさ~」

と誰かに話したいタイプの人も、都庁での仕事の方が満たされるのではないかと思います。







給料の違い



基本的にはベースとなる給料は変わりません


ですが、地域手当という部分で県庁との給料の差が出てきます。



初任給などを調べると出てくる基本給の額に、一定の割合を掛けた金額が地域手当として支給されます。

その割合が東京都(23区)では20%と高いです。
20万円の基本給なら、4万円が地域手当としてプラスされるイメージです。




神奈川県で12%なので(令和元年度)、地域手当は2万4千円。
東京都との差は1万6千円ほどになります。

そしてこの差は年齢が上がり、給料が上がるほどに大きくなっていきます





しかし、ただ手当が多いだけで判断してはいけません。


手当が多いのは都心に近いから

当然、生活するのにかかるお金が違ってきます。


毎月数万円給料が上がったところで、都庁の近くに家を構えられるかというと、そんなことはありません。


どのあたりに住むのかなど、生活を考慮したうえで決めるのがいいでしょう。


単純に「年収いくら?」と聞かれた時の答えは、都庁のほうが少しだけ高いのでカッコいいです。








通勤経路による違い


僕は都庁で働くことのネックは、新宿までの通勤だと思っています。

あのビル以外にも事務所が多々あるので、その場合は当てはまりませんが、実際に週5通うとなると通勤経路はとても大事です。



家庭を持つと、新宿近辺に住むことはコスト的に難しいです。


家を持つのもベッドタウン。

気づいたら
「都庁に勤めているはずなのに、○○県に住んでいる…?」
という状態になりかねません。


そうなれば毎日は満員電車通勤。

片道1時間かかると、1日2時間。
1か月で40時間を混雑した電車で過ごすことになります。


対して、県庁では同じベッドタウンに住んでも下り電車で通勤ができます


僕の県庁では、乗り換えなし30分程度のエリアに家を持っている職員がとても多いです。

徒歩や自転車通勤の人すら多く見かけます。



結局同じような場所に住むのであれば、通勤の快適性という視点もぜひ考えてみてほしいところです。








都庁の事業の幅広さ



最初に書いたとおり、都庁はたくさんの予算と事業を持っています。


県庁ではできないような幅の広い内容をカバーしている点に、都庁の面白さを感じます。



たとえば、東京都には交通局という組織があります。

都営地下鉄や都営バス、都電などを運営している部署です。


県庁では交通機関を運営する民間企業を支援するような関わり方が主ですが、都庁は自ら運営に関わることができます


土木や建築の職種で公務員を目指す方は、こういった都でしか関われない仕事があることを調べるといいです。




また、東京都は港湾局という部署もあります。


クルーズ船などの東京湾での観光・レジャーをPRする仕事などもありオシャレです。


太平洋の島々も東京都港湾局での管理になっているので、そうした場所の環境の保全などにも携わることができます。




その他にも、いっぱしの県庁とは比べ物にならない多くの仕事があります。

事業などを調べることはあると思いますが、おススメなのは組織図から調べること。

↓このページだけで、志望動機の4つや5つ簡単に思いつくと思います。
(東京都の組織・各局のページ)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tosei/soshikijoho/soshiki/index.html#koutu







どちらに就職するかの判断基準


やってることや土地が違うので、総合的に判断しましょう。

というのが全てです。



個人的には

「○○をやりたいから都庁!都庁でないとこれが出来ない!」

という仕事の内容で都庁を選ぶパターン

「地域のこんなところを良くしたい!」

という特定の県への愛着から県庁を選ぶパターンが、志望動機としてキレイだと思います。



面接で言わない部分として、今後の生活の快適性から県庁を選ぶという視点もアリ。

僕はこのタイプでした。



これから公務員を目指す皆さんはぜひ、試験の内容や日程ばかりに気を取られず、今後の生活を想像して就職先を選んでほしいと思います!